コップの中に水が入ってる。
水の量は約半分、この量をあなたはどう思うだろうか?
半分しかないと思うか、半分もあると思うか。
ここで、以下のような言葉がある。
「知足者富」
(足るを知る者は富む)
満足することを知る者は心豊かに生きられるという意味です。
これは中国春秋時代における哲学者である老子の人間の「欲」を戒める言葉である。
隣の芝生は今日も青いとはよく言ったもので、自分が所有していないものは良く見えるので、所有したくなる願望は強くなる。ただ、手に入るものならいいが手に入らなければ嫉妬が生まれるのだ。
例えば、労働者は経営者の暮らしを羨むが、手に入らず嫉妬するということは多々あるだろう。
ここで労働者がその暮らしに満足できれば嫉妬が生まれず、心穏やかに過ごせる。
思いを外に向けるのではなく、内に向ける。すなわち自分自身に目を向けることが心穏やかに過ごす秘訣なのだ。
欲を戒めるには以下の3つを心がけてみて下さい。
・感謝する
・ものごとの本質を見極める
・過度に期待しないこと
感謝する
生きていることに感謝が入ればあなた自身がものごとの捉え方が変わってきます。
生きていることに感謝できるようになると、日々の小さなことにも感謝できるようになります。
この感謝が幸福度を高め不必要なものを欲しがらなくなります。
しかし、生きていることなんて当たり前すぎて、そこに感謝するなど忘れそうになります。
そこで習慣の出番です。以下のような習慣を身につけて下さい。
・寝る前に自分の体に『今日一日、頑張ってくれてありがとう』と感謝する。
・朝起きたら、起きれた体に感謝しながら軽い運動をする。例えば、軽いストレッチを行う際にその伸ばしている部位に『ありがとう』と感謝しましょう。
・日記やメモにありがとうと思ったことを書く。
ものごとの本質を見極める
長く使えるもの
とにかく、今あるものを大切にして下さい。ものを大切にすると長く使うとができるので、そのものの側面が見えてきて本質が見極めやすくなります。愛着のあるものは手放すのが惜しくなるので新しいものが欲しくなくなります。
ものを買うときの基準にも長く使えるかどうかも入れてみて下さい。長く使える物の特徴としては素材がよくシンプルなデザインとなっています。シンプルなデザインのものは使い回しも利くので物が増えずに済みます。
また、自分が使いたくなるものであることも一つのポイントであると思います。
長く大切にしてるものは無くしにくいので余計な買い物も減るでしょう。
ものごとの本質を掴むには色々な角度から見るようにしましょう。そのためには体系的にまとめられた本を読むことが一番効率がいいです。
新製品について
新機能が付いた製品もあなたに必要でしょうか?もし必要なら購入しましょう。
新製品の購入のポイントとしては時間が節約できるものや手間が省けるもので、あなた自身の価値が上がるものを基準としましょう。ただし注意しなければならないのが、手間が省けたからといってそのことのありがたみを忘れないようにしましょう。例えば、食器洗い機を購入したとしましょう。食器洗いの手間が省け乾燥まで終わらしてくれます。しかし、今まで食器を洗ってくれていた人や、食器を洗うときの物を大切に思う気持ちは忘れてはいけません。
ただ単に流行っているからとか誰かが持っていて羨ましいなどの理由ならやめたほうがいいでしょう。今までなくても生活できたわけですから。
食事について
その食事も今のあなたに必要ですか?何のイベントもないのに良いもの食べたり、無駄に美酒、美食に憧れたり。人が生きていくには十分なエネルギーが必要ですが、それ以上に食べても得することはありません。基本は大食いしない、大酒を飲まないようにしましょう。
過度に期待しないこと
家族や友人、職場の人間などに過度な期待しないこと。
誰かがしてくれた親切には素直に感謝し、それ以上のことは求めるのはやめましょう。
そのときの状況や立場で人の言動は変わります。そんなことにいちいちあなたが振り回される必要はありません。
最後に
このように外に目を向けるより、もっと自分に目を向け、自分自身の変化や感情に目を向けましょう。
その上で自分の答えを出し、あなたらしい足るを知りましょう。